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タペストリーホワイト
2009年01月26日 (月) | 編集
タペストリーホワイトタペストリーホワイト
(2006/10)
大崎 善生

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4歳年上の完璧な憧れの姉が変わり始めたのは高2の冬。
地元の医大から進路を変え、東京へと旅立っていったのだが
学生運動のまきぞえで殺されてしまう。
姉が死んでいった理由を知るために、洋子も東京へと進学を決める。
大崎善生さんの本って、どうしてこんなに悲しいのでしょうか?

かすかに残っている最後の力まで、搾り取られるような悲しさです。

そして今回の本では、怒りというか憤りというか、やるせない気持ちが
さらにさらに強くなってしまいました。

最近、いじめや自殺や、凶悪な犯罪が増えていると思っていたのですが
1970年代の大学では、学生運動という大義名分のもとで
仲間同士の殺し合いが行われていたんですよね・・・。

戦っていたということは知っていたし、知識として死者もでていたとはあっても
それがこういうひとつのストーリーとして語られてくると、意味が違ってきます。

あの頃の学生は、今は会社の重鎮や管理職となっている世代です。
その子供達が暴力で何かを変えようとしたとしたら
自らの経験をもとに何と言うのでしょうか・・・。

私は切実にそれを知りたいと思いました。
好奇心や世代の責任を問うというのではなく、過去から学べるのかどうかを。
歴史は繰り返す・・・は、1世代でも起こり得るのかどうか。

私は、たぶんこの本のラストが気に入らないのでしょう。
終始一貫、自らの意志を遂行することは一般には褒められることかもしれません。
けれど、姿なきものに戦いを挑み続けることは、誇らしいことなのでしょうか?
その年代ごと、ふさわしい、誇らしい言動というのがあるのではないでしょうか?

就職活動の直前に、いきなり鉄パイプを捨てスーツを着てという
変わり身のはやさはかっこいいとは言えないけれど。
いくつになっても鉄パイプを握り締めているのは、みっともない・・・。

私はその世代じゃないからかもしれない。
でも暴力では何も生まれない。
女性なら肌で知っているこの感覚。
主人公の洋子の感性は、母となってもどこか攻撃的で刹那な男性に思えてならない。
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